第19章 憧憬なんかじゃない【恋愛幕末カレシ】
膝から崩れ落ち、ぺたんと座り込んでしまった私の頭を慶喜さんは左手で撫でて、右手中指は私の唇をそっと押す。
「……出来るかい?」
その甘く響く声にもう逆らえる筈なんて無い。
私は小さく頷くと、その濡れた中指を躊躇無く咥えた。
歯を立てないようにチュウチュウと吸いながら舌も這わす。
自分の中から溢れた液体を舐め取っているんだって思ったら、その倒錯感に肌が粟立った。
「ふふ……良い子。」
満足そうな笑みを浮かべた慶喜さんは私の頭を撫で続け、更に私を操って行く。
「の愛らしい口に含んで貰うのが指だけじゃ満足出来ないな。
そんな事を思う私は、いけない男だろうか?」
その意味が分からない程、私は子供じゃない。
だから自分から強請るような視線で慶喜さんを見上げた。
「………嬉しいよ、。」
そして慶喜さんはその場でさらさらと着ている物を脱いで行く。
段々と露わになっていくその裸体は、細いけれど靭やかな筋肉に包まれていて……
とても綺麗だった。
「不思議だね。
私自身がに全てを見て貰いたいのだよ。」
そう言う慶喜さんの股間では既にアレが聳り立っていて、私は吸い寄せられるように自分から唇を寄せてしまう。
唇を窄めて先端をチュッ…と吸うと
「……んぅ。」
慶喜さんは切な気な声を漏らし、身体をピクリと震わせた。
それがとても嬉しくて、私は一気にその全部を口に含んだんだ。