第3章 昨夜泣いた君と【薄桜鬼】
「なあ……優里。
俺、今になって気が付いたよ。」
冷静に語り掛けながらも、俺は優里を責める事を止めない。
延々と突き上げられて朦朧としている優里に俺の言葉が届いているのかは分かんなかったけど、言わずには居られなかった。
「お前がさ……俺を拒み続けた理由。」
「………拒…む?」
ああ、ちゃんと聞こえてたんだな。
じゃあ……覚悟を決めてこの先もちゃんと聞いてろよ。
「何時も……中に出させてくれなかっただろ?」
「…………あ……っ…」
途端に優里の顔色が変わる。
「そりゃ不味いよな。
俺の子供が出来ちまったら不味いよな。
なあ……そういう事だろ?」
「ああ………あ…」
怯えた様に身を捩る優里の肩を背後から両手で畳に押し付け、俺は更に深く腰を沈めた。
「お前だけが知ってて…
何も知らずに浮かれてた俺を掌で転がしていたんだな。」
俺の中に沸々と沸き上がった加虐心をもう抑えられねえ。
「今、お前の中に何が挿入ってる?」
「………い…や…」
かちかちと顎を鳴らして首を振る優里の顔は……厭らしい位に綺麗だ。
「んっ……そんな顔して煽るなよ。
……俺、このまま達っちまうぞ。」
「駄目……駄目…お願いだから………」
何とか俺の下から逃れようとするものの、俺に伸し掛かられた優里の身体は僅かにひくつくだけだった。
「ははっ……これじゃ強姦してるみてえだな。
いや、みたいじゃなくて……してるのか。
どっちにしろ堪らねえや。」