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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第17章 Coquettish game【イケメン戦国】


「おい……俺の事、忘れてねえか?」

その歓喜を打ち破るように聞こえた幸村の声。

すまない、幸村。

俺は完全に君の存在を忘れていたよ。

でもその言葉は俺じゃなく、さんに向けられたものだった。

幸村は片手でさんの後頭部を掴むと、グッと上向かせて切な気に囁く。

「続き……してくれよ。
 出来んだろ、?」

うわー……それ、男の俺だってキュンとしちゃう台詞だよ、幸村。

だから当然さんだってそうなっちゃうよね。

熱く蕩けた視線で幸村を見上げ小さく頷いてから、再び幸村のモノを口に含んだ。

「くっ…………
 もっと吸ってくれ……
 喉…締めて……
 ああっ……そう…」

幸村の言うままにさんは下品な程のイヤらしい音を発てて、その愛らしい口で幸村を攻めている。

それなら……さんを攻めるのは俺の役目だ。


「さん……
 今度は思い切り、突いてあげるから。」

そう言うなり俺は、さんの中から抜けてしまいそうなくらい腰を引いてから、次は力一杯に圧し込む。

「ふっ…うんっ…」

幸村のモノに口を塞がれているさんは声に成らない吐息を漏らすだけ。

でもその吐息には充分な甘さが含まれていた。

「もっと…もっといくよ、さんっ!」

中腰で上から叩き付けるように抜き差しを繰り返す。

その勢いと重力で、俺のモノはさんの最深に何度も何度も到達した。

先端をキュッと締め付けられる感覚にブルブルと腰が震え、勝手に息が上がり喘いでしまう。

「はっ…はっ……ああ…
 …さんっ……ンッ…」

「うっ…あ……
 それ…やばいって………」

俺の声に被せるように幸村も大きく喘ぐ。

見れば俺がさんを激しく突く度、その振動がさんの口を介して幸村にも伝わっているんだ。
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