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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第17章 Coquettish game【イケメン戦国】


そう…そしてさんはあれよあれよという間に三人を素っ裸にしてしまったんだ。

「さん……
 君って…じゃんけんが強いんだね。
 もしかして現代ではじゃんけんクイーンだったりしたの?」

俺は驚きを隠せずさんに問い掛けた。

「え…?え…?
 そんな事、無いんだけど……」

予想外の展開にさん本人もビックリしてるみたい。

それ以上に全裸の男三人を目の前にしてあわあわしちゃってる姿がとってもキュートだ。


確かに男の俺が見ても三人の裸体は見惚れてしまう程だ。

信玄様は厚い胸板に逞しい腕。

如何にも男って感じで女性には堪らないだろう。

謙信様は細い体躯ではあるけれど、逆にそれが全身の靭やかな筋肉を強調していて美しい。

幸村は信玄様程では無いけれど、逞しさと若さを兼ね揃えた理想的なボディをしていた。

そして三人が三人共、股間に携えている物が息を飲んでしまうくらい立派だったんだ。


全裸の三人は何でも無い事の様にけろっとしているけれど、さんの方が動揺し捲りで挙動不審になっちゃってる。

まあ、当然と言えば当然だよね。

この状況、初なさんには刺激的過ぎだ。


「して佐助。
 この勝負の判定は如何するのだ?」

流石は謙信様。

勝ち負けには揺るぎ無い拘りを持っている。

「さんだけが全部脱いでいないので
 この勝負はさんの一人勝ちって事になります。」

俺の答えに謙信様は明白に悔しそうな顔をした。

いや、そもそも野球拳なんてそんな命懸けみたいな心意気でやる物じゃ無いし。
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