第15章 爛熟の刻【薄桜鬼】
流石に限界だ。
の窄まりからずるりと一物を抜き出し、直ぐ様ごろんと横たわる。
僅かな時間で呼吸を整えて、隣でぐったりとするを見遣れば時折ぴくんぴくんと身体を弾ませ弛く開いた脚の間……
前からも後ろからも、どろどろと白濁を漏らしていた。
「すまなかったなァ、。
随分と無茶させちまった。」
そう言って未だ痙攣し続ける身体を抱き寄せてやれば、の意識はもう殆ど失われていた。
当然だよな。
もうこのまま眠らせてやろうと……それでもが堪らなく愛おしくて、その可愛い顔に何度も口付けを落としていると
「………たいな。」
突然はぽつりと呟く。
起きているのかと思ったが、どうやら寝言みてェだ。
そして今度は俺の耳にもはっきりと届く寝言が紡がれて……
「私も……鬼に…なりたいなぁ。」
ぐっと熱い想いが込み上げて来る。
俺は一層強くを抱き寄せ、その髪に顔を埋めて囁いた。
「馬ー鹿。
手前ェを鬼になんてさせて堪るかよ。
はずっとそのまんまで居ろ。」