第3章 昨夜泣いた君と【薄桜鬼】
薄暗い部屋の中に充満するのは……
お互いの荒い息遣いと肌を重ね合わせる湿った音。
俺の下で快感に身悶える優里が堪らなく愛おしくて、俺は夢中で優里を穿ち続ける。
「優里……気持ち良いか?」
「ん……平助。
気持ち良いよ……。」
そう答えて可憐に微笑む優里の姿を見て、俺の下半身はあっと言う間に音を上げた。
「……っ……悪い……もう…」
「んんっ……平助…お願い……」
「ああ……分かってる。
ちゃんと外に……出すから……っ……」
限界まで優里の中に留まり続け、そこから一気に腰を引くと跳ねる様に抜き出された牡茎から白濁が迸り、ぼたぼたと優里の白い腹の上に飛び散った。
仰向けに転がり心地好い倦怠感に身を委ねてぼんやりと天井を見上げた俺は、今自分の腕の中にいる優里との出会いを思い返す。
あれは半年程前だったか……。