第15章 爛熟の刻【薄桜鬼】
「既にどっかの野郎に貫かれてやがる。
道理ですんなりと挿ったワケだ。」
そう言われてを見下ろしてみれば、不知火に突かれる度に甘い吐息を漏らしもっともっとと強請る様に腰を揺らしていた。
「まあ未通女で無くても此の具合は充分だ。
狭くてギュウギュウ締め付けて来るぜ。」
だが今の俺には不知火の言っている事など耳に入らない。
には既に身を任せる相手が居たんだ。
将来を誓い合ったのか?
が身体を開く位、愛した相手だったのか?
その男は江戸に居て、の帰りを今か今かと待って居るのだろうか?
考えれば考える程、俺と不知火に挟まれて全身を穢されるの姿を目にする程、俺の中に沸き上がる罪悪感、背徳感………
そしてそれらを凌駕する圧倒的な悋気。
気が付けば俺はの顎を持ち上げ、その愛らしい口に自分の一物を捩じ込み
「かはっ……ぐぅっ……」
が嘔吐くのも構わず、その喉奥を突き上げ犯した。