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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第14章 God bless you【ドリフターズ】


「手前ェ、コノヤロウ!
 相変わらずギューギュー締め付けやがって…。
 あーー……堪んねェ……」

そして『空神様』は《優しい声》で《意地悪》を言う。

「なあ……、何処がいい?
 何処に出して欲しいか……言ってみな!」

『空神様』の顔を見れば分かる。

これは私を少し困らせたいだけ。

いつもこうやって私を困らせては『可愛い』と言ってくれるんだ。

でも、今日は………

心臓が止まって仕舞いそうなくらい恥ずかしいけど………

本当の望みを告げてみよう。


「飲ませて……欲しい…です。」


『空神様』は心底驚いた顔をして、真剣な眼差しを私に向けて言った。

「手前ェ………本気か?」

私は小さく身体を震わせて、それでも大きく頷くと『空神様』は私の傍らに回り込む。

「口、開け。
 ………溢すンじゃねえぞ。」

薄く開いた私の唇に『空神様』の先端が数度擦り付けられ

「…………っ
 ………好きだっ!」

とろりとした生温い液体が吐き出された。

「……………ぅく…」

自分でも卑陋だとは思うけれど、『空神様』から与えられた物……

それがどうしようもなく愛おしくて………

私はうっとりとしながら注がれた物全部を躊躇無く喉に流し込んだ。
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