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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第14章 God bless you【ドリフターズ】


自分が『空神様』と繰り返していた行為が美しいだけのものだなんて思ってはいない。

それでも愛する夫に抱かれる自分は、何て幸福なのだろうと勝手に美化していたのは確かだ。

そう、実際に目にして見ればこんなにも卑俗で淫靡で生々しいのに……。

「俺に突かれて悦がり捲るが愛しくて堪らねェ。
 いや……『が』じゃ無くて『も』だなァ。
 淫らに厭らしく喘ぐも、清楚で可憐なも……
 まァ、結局俺は手前ェが居なきゃ駄目って事だ!」

まるで私の考えていた事がそのまま伝わったかの様な『空神様』の言葉に驚き、そして自然に涙ぐむ。

「直さん………」

「……手前ェもだろ?
 手前ェだって、どんな俺でも好いてくれてンだろ?」

『空神様』は得意気な顔をしてはいるけれど、伝えられた問いの中には僅かに不安の色が滲んでいる様に感じた。

「……勿論です、直さん。
 いつでも、どんな貴方でも……愛しています。」

「……だよなァ。」

『空神様』は子供の様に無邪気な笑顔を浮かべると

「あーー……手前ェの中でじっとなんてしてられっか!
 良いか、?
 目、逸らすんじゃ無ェぞ。」

一際私の身体を折り曲げて、繋がっている部分を揺すり始める。
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