第12章 密か【イケメン幕末】
男が悦楽を得る為に女の身体をどの様に扱うのか知らない訳じゃ無い。
だから当然、近藤殿が私の身体を好きに弄ぶのだと考えていたのに……
まさかこんな、私が主導権を握る様な体位を望まれるなんて。
予想外の展開に動揺を隠せない。
それでも己を奮い立たせた私はじりじりと這う様に動き、近藤殿の腰を跨いで立て膝を着いた。
「こう……でしょうか?」
「ああ…良いぞ、。
そのまま、ゆっくり腰を落として……」
言われるまま膝を横に滑らせて行くと………
近藤殿が自身の右手で支えて真っ直ぐに上向かせていたその先端が、ぐちりっ…と私の入り口に飲み込まれる。
「ああっっ…」
想像を超えた質量に私の腰の動きがそこで止まって仕舞った。
「こ…近藤殿……
これは全部…入る……ものなのでしょうか?」
「うん…は身体が小さいから、中も浅いかもしれんな。
無理をさせる気は更々無いが、
が大丈夫だと思う所まで腰を沈めてごらん。」
どんな時だって近藤殿は私を導いて下さる。
近藤殿が「してみろ」と言うのであれば、私に出来ぬ筈が無い。
私はこくこくと数度頷いてから、近藤殿の腹に両手を着いて至極緩やかに近藤殿を自分へ埋め込んで行く。
「んぅっ……んっ…くっ…」
自分の中がめりめりと拡がっているのが分かる。
このまま進めば臓腑まで届いて仕舞うのではないだろうか…。
だが、私の腰は止まらなかった。
『が大丈夫だと思う所まで』
近藤殿はそう仰った。
……まだ、大丈夫。…まだ。
私が依り深くまで受け入れる事で、近藤殿に一層悦んで貰えるのなら……。