第11章 狂った三日月夜【薄桜鬼】
ちゃんからの攻めはどんどん激しさを増して行き、もう舌を使うだけじゃなく厭らしい音を発てながら僕の牡茎を吸い上げている。
「う……っん!」
その刺激に身体を強張らせた瞬間、僕の中から溢れた左之さんの白濁がとろりと太股を伝った。
「あ…あ………」
それを感じた僕の意識が突然弾ける。
「駄目…だっ…!」
小さく叫んでちゃんの口から一気に牡茎を抜き出したけれど間に合わなかった。
先端から噴き出した白濁がちゃんの顔中に飛び散ってしまう。
これ以上無い程にちゃんを穢して、僕が茫然と立ち竦んでいると
「………ごめんなさい。」
ちゃんの掠れた声が聞こえた。
「ごめんなさい……沖田さん。
ごめんなさい。」
左之さんに跨がったまま僕の白濁に塗れた顔を拭いもせず、ちゃんは悲しそうな目をして僕を真っ直ぐに見上げて謝り続ける。
………………………っ。
何なんだよ……。
どうして君が謝るの?
どうして僕を責め立てないの?
僕は君に殺されても足りない程の事をしたのに。
もう………嫌だ。
「………ごめん。」
僕はぽつりと呟くと自分の着ていた衣類を慌てて拾い上げ、そのまま左之さんの部屋から飛び出した。