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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第2章 徒桜【るろうに剣心】


秘裂に指を這わせただけでねっとりとした液体が絡み付き、くちゅりと卑猥な音を発てる。

「もう濡れているんだな。
 その清楚な容貌に似合わぬ好き者なのか?」

「…………………っ」

心にも無い俺の蔑みの言葉に翠の顔は紅く染まり、眉根を寄せてぎゅっと唇を噛み締めた。

そしてその表情を俺に見せまいとするように大きく顔を反らす。

そんな翠の姿態に俺の胸はぎしりと軋んだが、ささくれ立った俺の気持ちが自分の下卑た言動を抑え切れない。

「………悔しいか?
 自分が利用しようとした男に嬲られるのは
 嘸かし悔しいだろうな。」

「違っ………あっっ……」

翠が何かを言いかけたがそれを遮るように、俺は一気に二本の指を秘裂に突き立てた。

僅かな抵抗を乗り越えて奥まで到達した指に翠の熱が伝わって来る。

差し込まれた異物を押し出そうとしているのか、ひくひくと蠢くそこが益々俺を煽って行った。

「ん……蒼紫様………お願い………」

涙目で俺を見上げる翠が懇願する。

「お願い?
 今更何を願う?
 止めて欲しいのか?
 それとも……こうして欲しいのか?」

「あああっ……」

二本の指を激しく動かし翠の中を掻き回すと、ぐちゅぐちゅと音を発てて愛液が溢れ出した。

「………ふっ…………っ……んっ…」

全身を強張らせて必死に理性を保とうとしている翠を壊してしまいたい。

俺の手で、俺だけにしか見せない姿を晒させてやる。
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