第11章 狂った三日月夜【薄桜鬼】
徹底的にちゃんを嬲りながらも、僕の目は左之さんの変化も見逃さなかった。
僕に向けられる憤怒は留まる所を知らない。
でも今はそれ以上に邪な感情に支配されているみたいだ。
きっと左之さん自身も認めたく無いのだろうね。
僕が飲ませた薬の所為なのは明らかだけど、必死で身体の奥底から襲ってくる欲望に耐えている様子だ。
上気した表情、抑えきれない荒い呼吸……そして何より膨張してひくついている牡茎。
もう………そろそろかな?
僕はちゃんを攻める手を休めて左之さんへ近付いた。
「左之さんも辛そうだね。」
目の前に立つ僕を左之さんは、はあはあと荒い呼吸を繰り返しながら睨み上げて来る。
ああ……その僕を蔑む視線が堪らなくぞくぞくするよ。
「辛いんでしょ……此所?」
そして僕の爪先が左之さんの股間を踏み付けると
「……………んぅっ!」
左之さんは短く声を上げ、びくんと身体を震わせた。
「凄い……もうがちがちだね。
僕はちゃんの相手で忙しいから
悪いけど左之さんは自分で処理してくれる?」
そう言って床柱に括り付けた拘束を解いてあげると、左之さんはずるりと身体を弛緩させる。
うん、思った通りだ。
これじゃあ暫くは動けないよね。
「待たせてごめんね、ちゃん。
じゃあ、続けようか。」
そして僕は再びちゃんの傍らに屈み込んだ。