第1章 堕ちる【薄桜鬼】
「ふっ………んん…………んっ……」
終わりの見えない総司からの責め苦に、俺の意識は朦朧としていた。
「んんっ……く…」
これで何度目の絶頂だろうか。
………もう覚えちゃいねえ。
その度に俺の牡茎から吐き出される物は既に透明の液体になっていて、僅かでも身体を強張らせると窄まりからとろりと総司の精液が溢れ出す。
「平助……もっと達って。
もっと………」
……………総司は俺を壊す気なのか?
俺が吐き出した物でねっとりと濡れた唇を舐めながら微笑む総司の顔を見て……俺はそう思った。
もうどれくらいの時間、こうしているんだろう?
延々と俺の牡茎を口淫し続ける総司の顔を見つめながら俺はそう考えてみるものの、既に正常な思考は働かない。
俺はもう………とっくに可笑しくなっちまってるようだ。
総司って………………睫毛長いんだな。
鼻筋も通っていて、綺麗な顔をしてる。
『何を考えているんだ、俺は。』
栗色の髪も、翡翠のような瞳も……全部、綺麗だ。
『………止めてくれ。』
こんな綺麗な男から求められるのって……悪くねえのかも。
『止めろ。』
過去に女と性交した時だって、これ程の絶頂は感じなかった。
『止めろ止めろ止めろ…………』
総司の細くて長い指から繰り出される刺激も……
愛おしそうに俺を舐め回す熱くて柔らかい舌の感触も……
『ああ……堪らなく気持ち良い。
もっと………欲しい。』