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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第5章 お前を全部俺に寄越せ【真・幕末新撰組】


駄目だと、無理だと、俺が口にする毎に土方さんのものが大きくなっていくのが分かった。

「んっ……もう一寸力抜けねえのか、総司。
 締め付け過ぎだ。」

眉間に皺を刻み余裕の無い表情を見せた土方さんの姿に、また俺の中がキュウッ…と収縮する。

「だから……締めるなって言ってるだろうが。」

「無理っ……そんなの無理…だから…」

もう俺には自分の身体すら制御出来ねえ。

全部あんたに委ねちまってる。

「はあ……仕方無えなぁ……」

抽挿が小刻みな律動に変わる。

これは何時も土方さんが限界に近付いて来ると起こる現象だ。

だけど土方さんは何時もとは違う事を口にした。

「総司……今日は中に出すぞ。
 …………良いな?」

中に……それも何時もとは違う。

中に出して貰えば、俺は完全にあんただけの物になれるのか?

そうなりたい。

そうなりてえよ……土方さん。

「んっ…んっ……出してくれ。
 全部……中に欲しい。」

俺は夢中で頷きながら、土方さんの絶頂を導こうと腰を紆らせた。

「はっ……お前って奴は……
 やっぱり可愛過ぎて………堪らねえ。」

微笑んだ土方さんの手が、俺の頬を優しく撫でる。

俺もあんたが愛おしくて仕方が無え。

なあ……だから早く。

俺が壊れちまわない内に……

俺がちゃんとあんたを感じられる内に……くれよ。


「くっ……出すぞっ。」

俺を突き上げていた腰がピタリと止まり、土方さんの身体がビクンと震えた瞬間………

「あっ………熱っ……」

俺の中にドクドクと注がれるのを感じた。

「うわっ……凄え……これ。
 奥に……来て…ぅっ……」

初めて体験する感覚に俺の身体も震えた。

痙攣を繰り返す俺の身体を抑え込むように覆い被さった土方さんは、グイグイと腰を押し付けながら囁く。

「一滴も漏らすんじゃねえぞ、総司。
 全部……お前の中に吸収しろ。」

「ああ………」

俺は言われた通り、吐き出された物を全て吸い上げようと腹に力を込め……

そしてそのまま意識を飛ばした。
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