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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第5章 お前を全部俺に寄越せ【真・幕末新撰組】


「ははっ……心太みたいだな、総司。」

その例えが情けなくて、俺の頬がカァッと熱くなった。

「こんなに沢山……しかもドロドロに固まってやがる。
 溜まってたってのは本当だったんだな。」

俺が吐き出した大量の白濁をニチャニチャと弄びながら、土方さんは嬉しそうに目を細める。

「そんなもん……弄ってんじゃねえよ。」

今だ治まらない快感に身を委ねたまま俺が咎めると

「嫌だね。」

そう言った土方さんは俺に見せ付ける様に、自分の掌に拡がった白濁をベロリと舐め取った。

「おっ……おい…そんな事っ………」

「俺は嬉しいんだよ。」

その行動と言葉に俺の鼓動がどんどん速くなる。

「そうは見えねえかもしれないが
 俺だって不安なんだ。
 俺が居ない間にお前が他の奴に
 抱かれてるんじゃねえか…ってな。」

………止めてくれよ。

嬉しくて泣いちまいそうだ。

そんな顔を見られるのが悔しくて両腕で顔を隠しながらも、俺の口から出た言葉は馬鹿らしい程に素直な気持ちだった。

「俺には……あんただけだ。」

「可愛い事を言ってくれるじゃねえか。
 まあ、お前のこの様を見れば分かりきった事だがな。」

ギシリと床が鳴って、土方さんが俺に覆い被さって来る。

「ほら……その可愛い顔を見せろよ。」

俺は猛烈に恥ずかしくて顔を隠したままブンブンと首を振ってみるものの、その両腕はあっさりと土方さんに除けられてしまう。

「泣いてんのか?」

「……っ……泣いてなんかいねえ!」

「ふん……泣いてんじゃねえか。」

嬉しそうに微笑んだ土方さんが、俺の目尻に滲んだ涙をペロリと舐め取ってから低い声で囁いた。

「成程、これが独占欲ってやつか。
 厄介な事だ。」

「………ん…う…」

力強く重なる唇。

絡まる舌。

互いの牡茎を扱き合えば、ニチャニチャと下品な音が響く。

荒くなっていく土方さんの呼吸を飲み込みながら、どんどんと昂る自分。


もう……限界だ。
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