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【暗殺教室】キス魔なアイツ

第3章 風邪の時間


「あ、やっぱ良い」


「は?」


「寒い」


「はぁ?

身勝手な身体だな、全く」


外したボタンを留めて行く。


「浅野…」


「なんだ?」


グイッと腕を引いて身体を抱き入れた。


「おい…」


「あったかいね、浅野クン」


胸元に顔を埋める。


「はぁ…今日だけだからな」


軽く息を吐くと、寒さに震える赤羽の肩を抱いた。


「ん…」


いつもこんなに素直だと良いんだがな。






…薬!


「おい、赤羽」


「何。

せっかく気持ち良く寝れそうだったのに」


「薬」


「やだ」


「なぜだ?

自然回復を待っていてはいつになるか分からないぞ?」


「やだ」


「…嫌いなのか?薬」


「べ、別に」


案外可愛いところもあるんだな。


いつも突っかかって来る赤羽の意外な一面。


薬を口に含むと赤羽に口づけた。


「ンン…」


少しだけ空いた隙間から液体を中へ流し込む。


「ん…ぐ」


ゴクッと飲み込んだ音が聞こえた。
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