第2章 匂いの時間

「深呼吸してくれ」


「…」


すぅーっ…はぁーっ…。


「あぁッ…く」


息を吐いたのと同時に人差し指を奥まで挿入した。


「大丈夫か？」


「ん…一応、ね」


頷いたのを確認すると、ゆっくりとナカを広げるように徐々に指を増やす。


「ンン…ぅ…は…」


眉間にシワを寄せ、固く目を閉ざして快感に耐える。


「あ…く…」


「このぐらいが丁度良いな」


ナカを艶かしく動いている指を止め、引き抜いた。


「はっ…は…んっ」


肩を上下させている赤羽の唇を塞ぐと、震える手が僕の肩を掠める。


「しっかり掴め」


僕の最中でのキスは挿れるぞ、という意味を持つ。


「ん…あさ、の」


揺れる赤羽の手を支えてやると、その手は僕の首に巻きついた。


「挿れるぞ」


硬くなったソレを蕾に押し当てると腰を進めた。


「ッああ…ッ…や…」


「くっ…ン…」


「浅野ク…いきな、り…突くなッ…ア…」


奥まで入り切るなり突き始める。


「アァ…激し…い、って…ば！」


腰を固定され、息つく間もなくガンガン突かれる。