第5章 脅迫の時間
「ねぇ、そんなに渚くんが好きなの?」
『っ、当たり前でしょ・・・//』
ふーん、と何か考えてるカルマくん。
何気に恥ずかしい質問されたのに
さらっとスルーされたし・・・
『・・・その写メ、
いつになったら消してくれるの?』
「んー? 俺の気分次第じゃない?
そんなに渚くんにバレたくないの?」
ニヤリと妖しく笑うカルマくん
何か企んでる気がする・・・
「何をすればいいか、
お馬鹿な綾乃ちゃんでも
ちょっと考えればわかるよね?」
・・・昨日みたいなキス
渚くんに知られたくないから、
またカルマくんとするなんて変だよね。
自分でもわかっていた。
『こんなの、間違ってるよ・・・』
泣きそうになるのを堪えながら、
わたしはカルマくんに唇を重ねた。
ちゅっ くちゅっ
昨日のカルマくんの様に
舌を一生懸命動かそうとすると、
カルマくんもそれに答える様に絡まる。
『んっ・・・ふっ・・・///』
だんだん呼吸が苦しくなるけど、
カルマくんに完全に主導権を握られる。
離れようとすればくちゅくちゅと舌に吸いつく。
わたしの様子を見て、
カルマくんはゆっくりと唇を離した。
「・・・ごめん、綾乃ちゃん
俺さすがに我慢できそうにないわ。」
『・・・えっ?//』
そう言ってカルマくんは、
そのまま覆いかぶさるように
わたしを押し倒した。