第4章 カルマの時間
〈 綾乃 side 〉
次の日、登校すると教卓の上に
ナイフで貫かれたタコが刺さっていた。
どうやらカルマくんの仕業らしい。
「あれ見たら先生どんな顔すんのかな?
ねー、綾乃ちゃん?」
ニヤニヤしながらカルマくんが
いきなり話を振ってくる。
というかいきなり名前で呼ばれて
ちょっとびっくりした・・・。
わたしも渚くんにつられてカルマくんて
呼んでしまってるけども!
『えっ、どうだろう・・・
でも先生が怒るとすごく怖いよ?』
「へぇ、ますます怒らせてみたいんだけど」
わたしの言葉は逆効果だったようだ・・・
わたしの席は渚くんの隣の列の1番後ろ。
つまりカルマくんの隣だった。
渚くんは少し離れてるから、
助けを求められない・・・
わたし、なにかカルマくんに
目をつけられるようなことしたかなぁ・・・?