第4章 カルマの時間
けっきょく、あのタコさんは
殺せんせーによってたこ焼きに調理されていた。
その日は1日中、カルマくんは先生に警戒されて
暗殺は全滅。ことごとく手入れをされていた。
・・・なんで手入れするのかはわからないけど!
そんなカルマくんも放課後には
スッキリした表情で教室に戻ってきた。
渚くんが心配して様子を見に行ってたけど、
殺せんせーの言う「手入れ」が上手くいったのかな?
「あれ、綾乃ちゃんじゃん。
まだ帰ってなかったんだ?」
『うん、渚くん待ってたから・・・
カルマくん何だか朝より爽やかになったね?』
「爽やか?俺が? あはは」
・・・なんか馬鹿にされたように笑われてるけど!
でも何か良いことあったのかな。
「あ、そいえば
渚くんならもう帰っちゃったみたいだよ?
なんか急いでたから、
綾乃ちゃんのこと追っかけてったのかもねー?」
『えっ、ほんとに!?
・・・まだ近くにいるかなぁ』
渚くんに電話をかけようと、
鞄からスマホを出したその時ーーー
グイッ
スマホを手にした腕をカルマくんに掴まれていた。
『!?
あの、カルマくん・・・』
困惑する綾乃をよそに、
カルマくんの手はさらにギュッと力強くなる。
「ねぇ綾乃ちゃん、
渚くんとどこまでやったの?」