第4章 カルマの時間
〈 渚 side 〉
カルマくんに殺せんせーの事を聞かれたりしてる間に、
綾乃ちゃんは帰ってしまった。
後で電話して謝っておこう・・・
「てか渚くん、壱河さんと付き合ってんだ?
なんか意外だねー。」
駅のホームのベンチに座りながらカルマくんが言う。
「・・・そうかな?
まぁ綾乃ちゃんは可愛いし、
僕なんかと釣り合わないのはわかってるけど・・・」
自虐的に言う僕を見てカルマくんは
ニヤリと怪しい笑みを浮かべていた。
「へぇ、俺も綾乃ちゃんって呼ぼー」
・・・何となく嫌な予感がした。
「渚くんてさ、彼女寝取られたりしたら怒るの?」
「当たり前だよ。
カルマくんは僕を何だと思ってるの・・・」
あはは~なんて言いながら笑ってるカルマくん、
ふざけてるだけなのかな?
カルマくんが何を言いたいのかわからない・・・
少し不安な気持ちを抱いたまま、
カルマくんと別れて帰路についた。