第4章 カルマの時間
「よぉ、渚くん。久しぶり」
赤羽カルマくん。
渚くんとはずっと同じクラスで、
仲は割と良いらしいけど・・・
わたしの中のカルマくんのイメージは
ちょっと怖そうな強引で意地悪そうな人。
だから渚くんと仲が良いのがちょっと意外だった。
「へぇ、あれが例の殺せんせー?
すっげ、ほんとにタコみたいだ。」
そう言いながら渚くんとわたしの間を通って
殺せんせーの元へ向かって行ったカルマくん。
「赤羽業君・・・ですね。
今日が停学明けと聞いてましたが
初日から遅刻はいけませんねぇ」
殺せんせーの顔色が紫の罰のマークになった。
「あはは、生活リズム戻らなくて・・・
下の名前で気安く呼んでよ。
とりあえずよろしく、先生」
カルマくんが殺せんせーに握手を求めた。
「こちらこそ、楽しい1年にしていきましょう」
殺せんせーは気軽に握手をした、
その瞬間殺せんせーの触手が溶け、殺せんせーは驚愕する。
その動揺を見て、カルマくんは手首に隠し持っていた
殺せんせー用ナイフを取り出し、殺せんせーに攻撃した。
・・・しかしその攻撃は殺せんせーに避けられていた。
あっという間の出来事にみんな唖然としていた。