第4章 カルマの時間
学校では今日から烏間さんが
体育の先生として授業してくれることになった。
・・・で、いまがその体育の時間なんだけど・・
「「「いっちにーさーんし」」」
「「「ごーろっくしっちはっち」」」
「晴れた午後の運動場に響くかけ声、平和ですねぇ。」
体操服姿の殺せんせーが和みながら言う
「・・・生徒の武器が無ければですが」
「八方向からナイフを正しく振れるように!
どんな体勢でもバランスを崩さない!」
そう、わたし達はナイフの素振りをしていた。
烏間先生の授業では暗殺の成功率を
少しでも上げる為の練習をしていくらしい。
「ナイフや狙撃、暗殺に必要な基礎の数々
体育の時間で俺から教えさせてもらう!」
普通の体育より大変そうだなぁ・・・
わたしは暗殺って得意じゃないし。
ーーーそんなことを考えていると、
わたし達を高みから見物している人が居るのに気づいた。
渚くんが彼を見上げながら、呟いた。
「カルマくん・・・帰ってきたんだ。」