第3章 お詫びの時間
〈 渚 side 〉
綾乃ちゃんが風邪をひいたらしい
心配のメールを送ったんだけど、返信がない。
どうしたものか困っていたら、
僕の脇に綾乃ちゃんの家の地図らしき紙が置かれていた。
・・・きっと今日のデートのことを嗅ぎつけていたであろう
おっせっかいなタコの仕業だろう。
「・・・・お見舞い、行ってみようかな。」
僕は地図を持って出掛ける準備を始めた。
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綾乃ちゃんの家は学校から見て、
僕の家とは逆の方にあった。
こっちの方久しぶりに来たな・・・
ーーーなんて電車に乗りながら考えていたら
早くも次の駅で降りるようだった。
・・・やばい、なんだか緊張してきた。