第3章 お詫びの時間
そして待ちに待った日曜日がきた。
[渚くんごめん、風邪ひいちゃったみたい。]
・・・最悪だ。
前日楽しみすぎてはしゃいで眠れなくて
デート当日に響いてしまうとは・・・。
«ピロリン♪♪»
渚くんからだ・・・
きっと呆れてるよね・・・
どうして人は、病気で弱っている時とか
特にネガティブ思考になるんだろう。
・・・ああ、ダメだボーッとする・・・・・
わたしはそのまま意識をなくした。
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ーーーふわり、と
わたしの好きな匂いがした。
とっても落ち着く・・・渚くんの・・・
「綾乃ちゃん・・・」
『あれ、渚くん・・・?』
なんで渚くんがうちにいるんだろう?
・・・ああ、これはきっと夢なんだ・・・・
渚くんに会いたすぎて夢見るとか、
けっこう重症だなぁ・・・。