第2章 暗殺の時間
「特に渚くん、
君の肉迫までの自然な体運びは100点です。
先生は見事に隙を突かれました。」
「・・・・・!」
渚くんは褒められるとは思ってなかったんだろう、
驚いた表情で固まっていた。
「ただし!
寺坂くん達は渚くんを、
渚くんは自分を大切にしなかった。
そんな生徒に暗殺する資格はありません!」
「それに・・・・」と、
先生は渚くんに耳打ちしていた。
わたしのところからでは流石に聞こえない・・・
と思っていたら、渚くんと目があった。
渚くんは申し訳なさそうな顔をしていた。
「人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう。
君達全員、それが出来る力を秘めた有能な暗殺者だ。
ターゲットである先生からのアドバイスです」