第2章 暗殺の時間
〈 綾乃 side 〉
昼休みが終わった国語の時間。
さっきの渚くんも気になるんだけど、
それよりも難しい問題に出くわしていた。
「お題にそって短歌を作ってみましょう。
ラスト七文字を「触手なりけり」で締めて下さい。
出来た者から今日は帰ってよし!」
帰れる気がしない・・・・
なんて思ってたらカエデが手を挙げた。
「先生しつもーん!」
「・・・?
何ですか、茅野さん。」
あれ、いま先生反応少し遅れた気がする・・・
もしかしてこんな超生物でも、
お昼の後は眠たくなったりするのかな?
「今さらだけどさあ、
先生の名前なんて言うの?
他の先生と区別する時不便だよ。」
「名前・・・ですか、
名乗るような名前はありませんねぇ。
なんなら皆さんでつけて下さい
今は課題に集中ですよ。」
はーいと言いながらカエデは机に向かった。
その時、渚くんが先生の顔色を伺ってから席を立つのを見た。
渚くん・・・なに考えてるの・・・?
「お、もうできましたか渚くん」
渚くんの短冊の影にはナイフが仕込んであった。