第3章 a day in our life <双子2歳>
このままお説教モードに入ると本当に風邪をひきかねないので潤が助け船を出した。
「和、もうやらないよな?ほら、着替えよう?
パジャマ、どれにする?
ミッキー?プーさん?」
和也は智を見ると潤に自分の要求を伝える。
「さとといっしょー、かずもー、てぃっちー」
「オッケー、いま出してくるね?その間にパパにごめんなさいしとけよ?」
そう言って頭をぽんっ撫でてパジャマを取りに行く潤。
麦茶を飲みながら3人の様子を見ていた智はのんびりとした口調で言った。
「かじゅー、はだかー、あかちゃん」
「かず、あかちゃん、ない!かず、おにーさん!」
と兄に抗議する和也。
「和、お兄さんならオムツ穿いてね」
と翔がオムツを手に取りながら和也に言う。
「ん」
短く返事をして翔を見る和也。
オムツを穿かせてもらい、何か言いたそうにしている。
「んー、ぱぱ、ありがと。ぱぱ、すきー」
そのまま翔に抱きつく。
パジャマ片手に戻った潤が冷静に突っ込みを入れる。
「和~、好きで誤魔化すなよ。悪い子したらちゃんと、謝らなくちゃ?」
潤の言葉に膨らむほっべた。
潤は手にしたパジャマを翔に渡し「よろしく」と小声で言って智のもとに行ってしまう。