第3章 a day in our life <双子2歳>
智を抱上げ、補助便座に座らせる。
音の出るボタンが付いているので二人にとっては楽しい乗り物状態だがとりあえずはそれでいいと思ってる。
「しーでるかな?」
しばらく黙って座ってた智。
水音が聞こえてきた。
「しー、でた!」
「うん、出来たね!智偉いね!」
「まー、かずも!」
負けず嫌いの和也が雅紀にアピールする。
「よし、和もね?」
手伝いに来た翔に智を渡し、自分でズボンを脱ぐ和也のフォローをする雅紀。
「智、こっちでお風呂の準備しようね?」
翔が智をバスルームに連れていく。
「ぱぱ、しゃと、しー、したの」
「智、成功したんだ!スゴいじゃん!」
「ぱぱ、かずもー!でちた!」
和也が嬉しそうにパスルームに走ってくる。
後ろから二人が脱ぎ捨てたズボンを持って雅紀が追い掛けてきた。
「翔兄、二人とも入れちゃうね?智、先に出すからフォローよろしく!」
「うん、頼むね。二人とも、ちゃんと雅紀の言うこと聞くんだよ?」
「二人とも大丈夫だよな?」
「うん!」と元気な返事の双子。
しばらくして、子どもたちの楽しそうな声や雅紀の歌声が聞こえてくる。
愉しそうなバスルームの様子に笑みが溢れる翔。
リビングで潤と話しながら双子が出てくるのを待った。