第3章 a day in our life <双子2歳>
冷たさとミルクの味で苦さが紛れたのかなんとか薬を飲みきった智。
その智をぎゅっと抱き締める翔。
二人を見ていた和也がなにを思ったのか側にいる雅紀に抱きつく。
「ん?どうした、和?」
「まーくん、だっこ」
羨ましくなったのね?そう思った雅紀はニコニコしながら和也を抱き上げる。
「和?今日は誰とお風呂に入る?」
「んっと…まーくん!」
「じゃ一緒に入ろうか?さとは?
まーと一緒に入ろう?」
「まーくん、ちゃっぷん?」
「そうそう、お風呂、チャップンしよ?」
「さとー、いこ?」
「ん、かじゅ、ちゃっぷんね」
「ねー」二人は声を会わせ手を繋ぐ。
「よし!二人ともトイレに寄ってからお風呂入ろう!」
少しずつトイレトレーニングを考えたいと思っている3人。
機会があるごとにトイレに連れていく。
保育園との連携で焦らず進めていく方針である。
「ほーい、到着!さてどっちからにする?」
トイレに補助便座をつけて二人の顔を覗きこむ。
智と和也は顔を見合わせる。
さてどうしようと言った表情の二人。
「じゃ、さとからにする?」
「ん。しゃと、すゅるー」
ズボンを脱がせ、オムツを取る。
濡れていないオムツに若干の期待がかかる。