第3章 a day in our life <双子2歳>
粗方のリスケジュールが終わり、丁度いいタイミングで注文していたものが届いた。
時間も時間だしと夕食の支度を始める潤。
時計を見ると6時過ぎ。
そろそろ双子たちを起こさないと夜が辛いと思ったところに雅紀が帰宅した。
「まー、おかえり」
玄関に向かって声をかけると洗面所から雅紀の声が響く。
「ただいま!着替えたらそっち行くから」
洗面所から直接部屋に戻り、部屋着に着替えた雅紀がバタバタと階段を降りてきた。
「おっいい匂い!夕飯、たのしみ♪」
機嫌よく喋る雅紀。
「潤くん、さとと和はどんな感じ?」
「食欲はそこそこあるみたいだよ。
お昼は煮込みうどん食べさせて、おやつはアイスとビスケット。
お昼食べ終わって13時頃から昼寝して15時過ぎに起きてきてテレビみて一騒ぎあって…。
で、おやつ食べて暫くしたら寝落ちして今に至るって感じ?」
とりあえず、主治医である雅紀に自分が見ていた範囲の情報をかいつまんで説明する潤。
「食欲があるなら大丈夫かな?
もう、起こした方がいいよね?」
「うん、そろそろ起こそうと思ってたところ。
助かるよ」
「ふふ、ついでに診察してきちゃおっと」
雅紀が学生時代から使ってた聴診器。
後期研修が終ったときに新しいのに買い替えたらしくその後は自宅のキャビネットのなかに保管されている。
その聴診器を片手に和室に入る雅紀。
寝ている間にと軽く診察をしてから二人を起こした。