第3章 a day in our life <双子2歳>
『もしもし?智?和?聞こえる?』
「「ぱぱ!」」
『そうだよ、パパだよ?ふたりともお熱なんだって?』
「うん、だから、かず、まーくんのもしもししたの」
『偉かったね?さとは?出来た?』
「さと、えーんえーんしてたよ」
ちゃっかり言いつける和也。
『そうなの?智』
「ちょっとなの…」
『そっかぁ。でも頑張ったんでしょ?』
「うん、しゃと、がんだった!」
『さとも偉かったね?』
「ぱぱ、まだ、かえない?」
『ううん、もうちょっとしたら帰るからそれまで潤といいこで待ってて』
「「あい!」」
『二人ともいいお返事だね?潤、なんか帰りに買ってくものある?』
「大丈夫、ネットスーパーに発注済だから。
安心して帰ってきていいよ。」
『いつもありがとう』
「どういたしまして、電話ありがとう」
『いつも位の時間には帰るから…』
「うん、わかった。気を付けてね?」
そう言って電話を切った。
多少なりとも翔と話して満足したのかふたりしてリビングのキッズスペースに移動していた。
二人で遊べるようになって、小さな諍いはあるけど例えばこんな風に早く帰ってきてしまった日でも仕事が完全にストップしなくなったのはありがたいと素直に思う。
もう少しだけ、とキリの良いところまで仕事を進める潤。
静かになったなと思ったら…二人してキッズスペースで電池切れ。
まだ体調が万全でない証拠だな。
二人を和室に再度寝かせて、念のために明日のスケジュールの組み直しをすることにした。