• テキストサイズ

パパはニュースキャスター【気象系】

第10章 冬のニオイ <双子3歳>




「えー」
「やー」


抗議の声をあげる智と和也。


「だーめ!
 ほらねんねしないと明日、
 雪が降っても遊べないよ?」


雅紀の一言に目が輝く双子。


「ゆき?あしょぶ?
 しゃと、あしょぶ!」

「かず、ゆきだるま、つくゆ!」

「ほらそれなら寝ないと?
 お熱出たら遊べなくなっちゃうよ?」


「らめーあしょぶ!」
「ゆきだるま!」

「じゃ、寝ようね?
 ほら、翔さんと雅紀におやすみして?」


潤が双子の手を取り二人におやすみの挨拶をさせる。

翔は帰ってきたばかりだし、雅紀はオンコール当番だからいつ呼び出しが入るかわからない。

当たり前に双子の手を引き、寝室に向かった潤。

双子に絵本を読み、寝かしつける。

ただ…この寝かしつけ。
自分も一緒に寝てしまう確率が高いのも事実。

結局、潤も双子を寝かしつけながら自分も微睡みの中に落ちていった。

リビングにいた二人はいつまでも戻ってこない潤に顔を合わせる。


「どうやら…ミイラ取りがミイラになる…
 のいい実例だね?」


雅紀がいたずらっぽい顔で微笑む。


「確かに…まぁ、潤も疲れてるもんね。
 しかもあの二人といると癒されるし。
 雅紀、今夜は?」


「マイナスイオン半端ないもんね。
 
 呼び出されたら病院だよ。
 大丈夫、
 ちゃんと路面確認してから行くから…」


翔の気持ちは痛い程わかるから…。
そこはちゃんと約束してから雅紀は部屋に戻った。

/ 447ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp