• テキストサイズ

パパはニュースキャスター【気象系】

第9章 小さな恋のうた <双子4歳>



そんな3人を見ていた潤が翔に説明し始めた。


「保育園の縦割り保育でね、年長・年中・年少が1つのグループを作るんだって。

 で、そのグループを【家族】っていうんだって。

 智は年少のさとみちゃんと年長の慎吾くんって子と一緒で、カズは年少の剛くんと年長ののりこちゃんって子と今年は家族なんだって」

「さっちゃんね、いつもニコニコなの。
 でね、すごくやさしいんだよ」

話を聞いてた和也がなぜか口を挟む。

「そうなんだ。

 で、なんで、なんで保育園に来なくなるの?」

相変わらず、話が見えない翔がさらに質問を重ねる。

「ほんとかはわからないんだけどさ、
 面と向かって聞いたわけじゃないし…。

 たださ帰りにちらっと聞いた感じだと
 やめるわけじゃなくて
 お父さんの仕事の関係で休園して
 海外行くらしいよ?
 
 さとみちゃん、下のクラスだからさ、
 直接、話せるママさんがいないから
 ちょっとあやしいんだけどさ」


今日、珍しくお迎えに行った雅紀が聞いてきたことを翔に話す。

「あぁだから来週、1日だけ来るんだ」

潤が納得したように言う。

「え?どういうこと?」

まったくわからない顔で翔が聞き返す。
雅紀も似たような顔をしている。

ビールを口にしながら潤が二人に説明をはじめた。


/ 447ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp