• テキストサイズ

パパはニュースキャスター【気象系】

第8章 お正月 <双子6歳>



「翔さん、酔っぱらったの?
 随分、まわるの早いじゃん?」

「んなことねーよ。

 でもさ、俺が勢いで引き取ったけど結局一番面倒見てくれてるの潤じゃん?
 これで正解だったのかな…?」

「やっぱり酔っぱらってるじゃん。

 残念だけど…少しも後悔してないよ?
 俺、そもそも結婚願望ないし。

 うち、離婚家庭だから…結婚にいいイメージないんだよね。
 でも子どもは好きだから…。

 翔さんの期待に応えられなくて申し訳ないけど…俺、めっちゃ幸せだよ?」


潤が手元のビールを煽りながら一気に言う。

「ほんと、翔兄ってさ、余計なこと考えるよね?
 そりゃさ、確かに子どもがいない生活って考えたことあるけど…。

 でもさ、俺、そんな未来より今の方が幸せだよ。
 毎日たのしいもん。

 それで良くない?」

「でも…」

なおも声を上げる翔に雅紀が言う。

「それこそ、翔兄、結婚したい人がいるなら結婚していいよ?
 双子たち、俺が引き取るし」

「ばか!何言ってんだよ!そんな相手いないし…。
 あいつらは俺の大事な息子なんだから…」

「バカはどっちだか?それはおれや潤にとっても一緒だよ。
 ね?潤?
 
 智も和も俺たちの大事な息子だよね?」


「そうそう、翔さん一人で父親やってるつもり?
 だとしたら随分じゃない?それ」

潤が怒ったような拗ねたような口調で言った。


/ 447ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp