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パパはニュースキャスター【気象系】

第8章 お正月 <双子6歳>


「ここからピカデリーラインでLeicester Squareで降りるとチャイナタウンまですぐだから」

斗真が振り返っていう。

「なん駅ぐらい?」

「2駅です、たしか。
 まぁ歩こうと思えば歩けるけどさすがに智くんたちが厳しいと思うので」


「あ、あの、生田さん…俺たちに敬語とかいらないですから」

潤が斗真にいう。
翔の同期ということはそもそも自分たちよりも年上だ。

その生田に丁寧語を使われるのはなんとなくこそばゆい。

雅紀も潤も割と体育会系気質だから先輩にあたる人物からあまり丁寧に接せられると距離感を感じてしまう。

「じゃ、俺のことも『斗真』って呼んで?
 生田さんってなんか変な感じだから」


「え?いいんですか?」

雅紀が少し驚いた顔で言う。

「もちろん!あ、俺に丁寧語とかいらないから。
 普段通り話す感じで大丈夫だから。

 さ、行こう?

 智くんと和くん、これから地下鉄に乗るよ」

「地下鉄?」

和也がちょっと興味深そうな表情をする。

「あれ?もしかして普段、電車乗らないの?」

斗真の疑問に翔が智の手をひきながら答える。

「うん、普段はさなんとなく車が多くて。
 電車ってあんまり乗らないの」

「そっかぁ」

斗真は一つ頷くと智と和也に聞く。

「二人とも電車とかバスとかって好き?」

「うん、好き!智ね、プラレール好きだもん」

「和ね、トミカいっぱい持ってるよ。
こないだイギリスのパトカー買ってもらった」

二人ともドヤ顔で答えた。
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