第8章 お正月 <双子6歳>
翌朝、いつもよりも休みよりも少し早めに起きた双子は用意していた服に着替えてリビングに駆け込む。
「「しょーちゃん、潤くんおはよう!!」」
リビングにいた二人に声をかける。
「二人とも、楽しみなのはわかるけどそんなにバタバタ走ったらお家壊れちゃうよ?」
翔が苦笑しながら言う。
「焦らなくても時間はたっぷりあるから」
二人の後ろから雅紀が声をかける。
「あっ、まーくん、おはよう!」
「二人ともおはよう」
「ねーねー、何時に出るの?」
「8時ごろだよ」
「ほら、みんな朝ごはん食べよう」
いつも通り、潤が朝食を運んでくる。
みんなでいただきますをして賑やかな朝が始まる。
でも、今朝の双子のテンションは5割増といった感じ。
これから始まる冬休みが楽しみで仕方がないなのがよくわかる。
いつもよりも素早く食べ終わると言われる前に歯みがきをしに行く。
その様子を見ながら潤が呟く。
「いつもこうならいいのにね?」
「言えてる」
雅紀は同意しつつも無理だろうなあと思ってる。
すっかり支度が出来た双子は待ちきれずに3人を急かす。
「二人とも準備できた?ならさ、お手伝いして」
雅紀かさりげなく双子を引き受ける。
その間に翔と潤が最終確認をしてはじめた。