• テキストサイズ

パパはニュースキャスター【気象系】

第6章 ボクラノリアル <双子5歳>


そこへ涼介の母親が侑李の母親と部屋のなかに入ってきた。

女の子達がわらわらと二人のもとに集まる。

「涼ちゃんママぁ、今日ね、涼ちゃん、さとくんにいじわるしたんだよ!」

「侑李ママ、侑李ね、今日も涼ちゃんにツンデレだったの」

「だからね、涼ちゃん、すねてさっくんにいじわるしたの」

「で、和くんがおこって涼介君をペンしたんだよ!」

口々にいう女の子達の話でなんとなく分かった潤。

涼介の母親も侑李の母親も似たような表情を浮かべ潤をみた。

「あの…みんな、怪我はないです。
 ちゃんと話をして4人とも分かったみたいで仲直りもしてます。
 なのでそんなに叱らないであげてください」

伊野尾の言葉に頷く潤。

「あの、ところで、智と和也は?」

「すみません、今、ふたりにお使いを頼んでて、もうすぐ帰ってくると思います」

伊野尾の言葉に先に帰り支度を始める潤。

一方、涼介と侑李は部屋にいて既に母親の足元にいる。

涼介は若干ばつの悪そうな顔をしていた。

パタパタと足音が聞こえてきて、智と和也が手に絵本を持って部屋に入ってくる。

潤を見つけた智が声を上げる。

「じゅんくん、ただいま」

「おかえり。お手伝いしてたの?」

腕に抱えた絵本を見ながら聞くと、智は大きく頷いた。
/ 447ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp