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パパはニュースキャスター【気象系】

第5章 Fantastic Version <双子2歳>


翔が出社したあと、家に残った4人は家事をしたり、買い物に出たりと普段と変わらぬ時間を過ごしていた。

そして、14時。
翔の番組がはじまる。

普段なら昼寝の時間の双子も頑張って起きていた。

録画してるから後で見るように言ったけど聞かない双子。

仕方なく智を膝の上に載せた雅紀と和也を膝に載せた潤が並んでソファに座る。

オーブニングが始まり、翔と小山が画面を埋めた。

「しょーちゃーん」

大声で智が呼べば、和也も負けじと叫ぶ。

「ほら、二人とも静かにしないと翔兄の声が聞こえないよ?」

雅紀の一言に口をつぐむ二人。

そのまま目線を画面に向ける。

真剣な眼差しで画面を見ている二人。
その様子は昨日のパーク内でみた二人の眼差しと同じだった。

今までと違って仕事をしている父親を見る二人。

昨日のそして今日、保育園を休んでテレビを見ているこの時間はもしかしたら二人にとって物凄く貴重なものなのではないかと改めて思う雅紀と潤。

それほどに真剣な眼差しだった。

番組が進み、昨日のパークで撮ったVTRが流れ始めた。
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