• テキストサイズ

パパはニュースキャスター【気象系】

第5章 Fantastic Version <双子2歳>


「確かにそうかもね…」

翔が隣にいる弟たちをみる。

「そうそう、俺たちも少々ずつ成長すればいいんじゃない?」

潤が和也の顔を覗きながら言う。

色々なことが複雑に絡み合って家族になった5人。

他所からみると、歪かも知れないけど…本人たちは、毎日幸せを感じている。

時にはぶつかるし、泣くことも、怒鳴ることもある。
それでも5人は家族になれて良かったと思っている。

駐車場まで歩く3人と腕の中の子どもたちを月明かりが照らす。

その後ろ姿は間違いなく、幸せな家族のものだった。









翌朝…。

いつものように出勤する翔。

「ぱぱ、ってらしゃい!」
「しょーちゃん、がんばって!」

結局、保育園を休むことにした智と和也は玄関で父親を見送る。

「うん、智も和もありがとうね?
 二人ともちゃんと雅紀と潤の言うこと聞くんだよ?」

「うん!しゃと、いいこ!」

「かず、いいこ!」

「「ねー?」」

顔を合わせ笑いながら言う二人。

「じゃ、行ってくるね?
 雅、潤、よろしくね!
 あっ!あと、番組の録画宜しくね!
 画質良いやつで!」

「大丈夫だよ、翔兄。既に予約済」

「二人のデビューだからね?
 翔さんこそ気を付けて行ってね?」

「あぁ、ありがと!
 んじゃ行ってきまーす!」

「「ってらっしゃーい!!」」

双子の声が響く玄関。

翔は声に押されて出社した。
/ 447ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp