第5章 Fantastic Version <双子2歳>
「智くん、和くん、お仕事お疲れ様。
お兄ちゃんたち帰るね?」
中島が智たちに視線を合わせて言う。
「ゆー、ばいばい?」
裕翔になついていた智が寂しそうな顔で言う。
「今日はね?また、一緒に遊ぼうね?」
にっこり笑って言う中島。
薮も同じようにしゃがみこんで和也の頭をポンポンと撫でながら言う。
「和くん、また一緒にお仕事したり遊んだりしようね?今日、凄く楽しかったよ」
「かずも!かずもたのしかったの!」
そう言う和也の顔は泣きそうだった。
「和くん、ありがとう。またね?」
中島と薮は立ち上がり雅紀と潤に頭を下げた。
そんな二人に潤達が礼をいう。
「今日は色々ありがとうございました。
滅多にない機会を頂いて感謝です」
「子どもたちと遊んでもらったり…兄貴がいい雰囲気の中で働いてるのがわかって嬉しかったです。
ありがとうございました」
雅紀も頭を下げる。
見ていた双子も真似してペコリとお辞儀をする。
「俺たちこそ…なぁ?」
薮から振られた中島が二人に言う。
「こっちこそ、ありがとうございました。
いつも以上に楽しい現場で…。
戻って編集頑張るので是非、見てください」