第5章 Fantastic Version <双子2歳>
どこで食べるかと言う話になり、結局、パレードルートに近い、クリスタルパレスレストランへと向かう翔たち。
色違いの揃いのTシャツを着ているので悪目立ちしてる気もしなくはないが不思議と声をかけられることもなく無事、目的のレストランについた。
このレストランはビュッフェスタイルなので双子たちは好きなものが選べるし、まだまだ食べる大人たちは量も食べれるので選択肢の最上位になった。
時間が早いせいか、さして並ばずに席に通される。
双子はそれぞれベビーチェアに座り、ミッキーのビニールのエプロンをつけてもらいご機嫌だ。
「翔さん、先食べちゃって。
このあとまだ、仕事あるでしょ?
智たちは俺たちが食べさせるから」
「え?いいの?」
潤の言葉に翔が聞く。
「もっちろん!
翔兄、先に食べないと食いっぱぐれるよ?
あっそうだ、和たちはこのあとまだ撮影あるの?」
「どうだろう?ちょっと確認してくる」
そう言うとスマホ片手にレストランの外へと翔は行ってしまう。
「じゅんくん、ぱぱ、なにしてるの?」
その様子を見てた和也が潤に聞く。
「お仕事のことでもしもしかな?
ほら、夕飯食べよう?
キラキラのパレード見るんでしょ?」
「ん、きらきら~」
潤の問いに頷く和也を連れて潤はビュッフェ台へと向かった。