第5章 Fantastic Version <双子2歳>
テレビ日本のクルーが移動した先は和食レストランの北斎。
既に用意されていたテーブルにつく。
簡単に打ち合わせを済ましてキューサインを待つ。
キューサインとともに着物を着たキャストが料理を手にやってくる。
「お待たせしました。スペシャル膳です。
イベント期間限定の祭りちらし寿司です。
お好みに合わせて薬味やお出汁をかけて
お召し上がりください。
それからこちらがお土産のお箸になります」
そう言ってにこやかに笑ってキャストは戻っていく。
「ありがとうございます。早速、頂きます」
礼儀正しく頂きますをして丼の蓋を開ける。
銀色の漆の蓋を開けた丼の中にはマグロやイクラ、穴子、海老などが乗ったちらし寿司。
真ん中にはミッキーマウスの形のカマボコが飾られている。
「おっこれは豪華ですね!
真ん中にあるミッキーマウスのカマボコがカワイイです」
丼の中身を小ぶりのお茶碗に盛りつける。
「まずはこのまま頂きます」
箸を綺麗に持ち一口、二口と口にいれる。
「んー、魚介も新鮮で酢飯に合います。
暑い時期に酢飯はさっぱりするのでいいですね」
そのまま少し食べる。
「次は薬味を載せるといいと言うことなので薬味を入れて頂きます」
山葵やねぎを入れてまた一口。
「あっこれはまた印象が変わりますね。
ぶぶあられの食感がとてもいいです」
そのまま美味しそうに食べる翔。