• テキストサイズ

パパはニュースキャスター【気象系】

第4章 BOYS LIFE <双子2歳>


翔はひなママと隆果ちゃんのやり取りを聞いて我にかえった。

「まるちゃん、和のこと、好きって言ってくれてありがとう。
 これからも仲よくしてね」

自分の子どもが『好き』と言われて嫌な思いをする親は少ないと思う。

子どもの純粋さが眩しいと思った翔はお礼を言った。

「ほら、お席に着こうね?みんな待ってるよ?」

そして大人として促す。

言いたいことを言って満足したのか素直に席についた隆果。

それを見ながら翔が呟く。

「女の子って…スゴいな…」

隣で頷く雅紀と潤。

「和くんモテるんだ。まぁ可愛いもんなぁ。
 さとくんもモテモテみたいだし…。
 櫻井さんたち、二人が大きくなったら大変ですね?」

ひなママがのんびり呟く。

女の子が着席し、次は男の子。

時計を見るとそろそろ翔は出ないとまずい時間。

雅紀と潤もわかっているのか、合図を送ってきた。

ひなママも気が付いたのか、「櫻井さんこれからお仕事ですか?」と聞いてくる。

隠すことでもないので翔は答えた。

「今日、このあと、ディズニーランドから生放送なんです。
 そろそろ出ないとまずくって」

「あら、それは大変。お疲れ様です。
 泣かれても後ろを振り返らず!ですね?」

「やっぱ、そうですよね?」

「ええ」

微笑むひなママには余裕が見られた。
/ 447ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp