第4章 BOYS LIFE <双子2歳>
翌朝、いつもよりきびきび動く双子たち。
そんなふたりを見ながらそれぞれ準備をはじめる。
潤は朝食の準備と帰ってきてからのことを考えてお風呂のセットや洗濯など家事全般をテキパキと進める。
翔は双子たちの登園準備や取材用の資料の準備、子どもたちの朝食のアシストとこちらも忙しい。
雅紀は双子たちのディズニーの準備。
ほかにもカメラとかの準備に余念がない。
「翔さん、今日はどっちの車で行く?」
潤がキッチンから声をかける。
「俺のでいいよ。2台に別れるの面倒でしょ?
俺、保育園からは電車で現地に行くし」
ふたごに朝食を取らせてる翔が答える。
「んじゃ、翔にいの車に荷物、入れとくね」
雅紀が車のキーを手に言う。
「雅紀、悪いけどよろしく」
手が離せない翔が声だけ雅紀に飛ばす。
今日は保育参観の開始時刻に合わせて登園するので朝の時間は比較的あるはずなのにいつも以上にバタバタしている櫻井家。
「翔にい、積んできたよ。保育園バッグもついでに入れちゃったけどよかった?」
「助かるー。ほらお前も朝、食べちゃえよ。
潤は?なんか手伝うことある?」
「こっちはもう終わるよ。
雅紀、朝飯、キッチンにあるから」
「ありがとう!潤くんのも出しちゃっていい?」
「あっお願い!」
いつもよりも忙しそうな大人たちとは対称的に普段通りマイペースな双子たち。
今日は盛り沢山な一日になりそうです。