第4章 BOYS LIFE <双子2歳>
「二人ともほんと?」
潤が聞くと笑いながら頷く。
「じゃ、俺も見に行こうかな?」
「じゅんくんも?」
ふにゃと笑って顔をみる智。
「やったー」
そう言って飛び上がりそうな和也を慌てておさえる翔。
「和、嬉しいのはわかるけど、お椅子の上で暴れたら危ないよ?」
翔が和也を注意する。
その声に被るように玄関から音が聞こえ、すぐにリビングに現れる人影。
「ただいまぁ。でなにが危ないの?」
長時間勤務が終わった雅紀の声だった。
「まーくんっ」
今度こそ飛び出しそうな勢いの和也。
「和、ただいま。なに食べてるの?」
「んと、はんばーぐ!」
「お、和の大好物じゃん!俺も今、手洗ってくるから、和、続き食べてな」
「ん、たべる」
頷く和也。
「さとも頑張ってる?お、さとのミッキーじゃん」
「そ、みっきーしゃん、かわいいの」
「可愛いのは分かったから食べて」と翔。
潤はキッチンに雅紀の食事の準備をしに行った。
雅紀が着替えてダイニングに戻ると、すかさず潤がビールの缶とグラスを置く。
「今日は飲めるでしょ?」
「うん、今日はもう呼び出しもないから大丈夫。
ってかこれで呼び出されたら流石にヤバイよ」
笑いながらプルタブに指をかけ、缶を開ける。
「で、なんの話をしてたの?」
教えてと顔に書いて聞く雅紀。