• テキストサイズ

パパはニュースキャスター【気象系】

第4章 BOYS LIFE <双子2歳>


「いただきまーす!」

4人の声がダイニングに響く。

「まーくんは?おとまり?」

空いている席を見ながら聞く智。

「いや、今日は帰ってくるよ。
 忙しいのかもね」

翔は味噌汁を啜りながら答える。

相変わらず魚がメインの櫻井家。

子どもたちの魚ブームは継続中で肉料理が並ぶことはほぼない。

が、今日は珍しく、肉料理がメイン。

というのも最近、和也がハンバーグに嵌まり、ハンバーグなら肉でも食べるようになった。

智は相変わらず魚の方が良いみたいだが、ハンバーグを成形する際にすこし工夫をしてみたところ、それが気に入ったのか食べるようになった。


というわけで今日の智の皿には小さなミッキー型のハンバーグが2つと星形に切られた人参などが載っている。

和也は形に関係なく食べるので大人と同じ楕円形の小さなハンバーグがかわいく切られた野菜と一緒に出されていた。

ちなみに大人たちは大皿から適当に取るスタイルにしている。

「智、ちゃんと食べてる?」

翔のチェックが早速入る。

食に関心のない智は、放っておくと食べずに遊び出すから声かけは必須だ。

「ん、おいちーよ」

とご飯を口に運びながら言う智。

「ふりかけご飯だけじゃなくてハンバーグもちゃんと食べて」

潤からもチェックが入る。

最近の智のブームがふりかけご飯だからだ。

なにも言わないとご飯だけでお腹が一杯になってしまう。

案の定、この日も減ってるのはお茶碗の中身だけだった。
/ 447ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp