第4章 BOYS LIFE <双子2歳>
「ただいまー」
すっかりスタジオでのやり取りで消耗した翔は疲れきった顔で帰宅した。
「しょーちゃ、おかえりぃ~」
「ぱぱ~ただいま~?」
和也と智がぱたぱたと駈けてくる。
「二人ともただいま。保育園、楽しかった?」
「ん、ゆーりのまま、いたの~」
「りょうしゅけ、ままとぱぱなの~」
口々に今日の様子を話す。
二人と洗面所に行きながらその話を聞く翔。
「あぁ、保育参観に来てたの?」
保育参観の意味がわからないのか二人とも不思議そうな顔している。
不思議そうな二人を抱き上げてリビングに向かう翔。
「パパ、お着替えしてくるから待ってて」
そう言って部屋に戻る翔。
双子は調理中の潤に安全のためキッチンに設置されたゲート越しに声をかける。
「じゅんくーん、ぱぱ、きたよ」
「じゅんくーん、ごはんしゅるー?」
「智、翔さん着替えでしょ?」
「んー、おちがえ」
「和?お腹すいたの?翔さんが着替えてきたらご飯にしようね?」
それぞれの言葉に律儀に返事する潤。
「二人ともお手々洗って、テーブルにつくよ。洗面所に行こう?」
そう言ってゲートからさりげなく二人を離して安全を確保してからゲートを出てきた潤。
二人をつれて洗面所で手を洗わせ、リビングに戻る。
着替えを終えた翔に二人のエプロンなどを任せてキッチンから出来立ての食事をテーブルに運び始めた。