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【赤葦京治】炉辺歓談 【短篇集】

第5章 《関係》R18


そこからは、早かった。

初めは重ねるだけだった唇も、段々と深さを変え、角度を変え、わざとリップ音をあげて。お互いの唇を貪るように。お互いの哀しみを拭うように。そんなキスになっていった。

好きな子とキスをしている、という現実に身体が興奮し、心の隅のチクチクと痛む何かはいつしか何処かへ行ってしまった。

とのキスは気持ち良かった。小学6年以来のの唇。大人の女性に限りなく近づいたそれは甘く、柔らかく、食べてしまえそう。

「…ん、ふっ…ん、んっ…」

その愛らしい唇から漏れるくぐもったいやらしい声が、どうしようもなく俺の脳を掻き乱した。下半身に集中して熱が集まり出す。

荒々しく唇を離すと、今度はのシャツをはだけさせ、背中を浮かせてブラのホックを外す。縛られなくなった胸はカップからたゆんと溢れ、薄く色づいたその登頂は主張し始めていた。その柔らかい胸を両手で鷲掴み、登頂にキスを落とす。

「ひぁっ…」

「…胸、おっきいね。着痩せするタイプなのかな…それに、ちょっとキスしたくらいでそんな声出して…いつからそんなえっちな女になったの?」

登頂部にキスを落とすだけだった俺は、更に硬くなってきたそこに思い切りしゃぶりつき、鷲掴んでいた手はゆっくりと動かし、柔らかな双丘を揉みしだく。

「やっ…ちがっ…!わざとじゃ、なっ…あ、ふぁっ、んんっ!」

何も言わせない、なんて勢いでキスをしての唇を塞ぎ、攻め立てる。でも、ひとつひとつの愛撫に心を込めて。彼女の胸を吸って、甘噛みして、舐めて。気持ちよくなれるように。

左手は胸を弄ったまま、俺の右手はのスカートにのびていた。ハリのある太股。外側から内側に向けて、そこから上に、上にと撫でてやると、の腰がピクンと跳ねた。

「ねぇ、ココ、触って欲しい?」

ショーツの上から、の恥ずかしいところを指先でトントン、と軽くつつく。そこは布越しでも分かるくらいに濡れていた。指先に温かさが伝わってきて、目の前のこの女をめちゃくちゃにしてやりたい、なんて感情が頭を擡げた。しかし、それはまだ頭の隅に居座る理性によって制された。
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